もしかして「認知症」かも?と思ったら

超高齢社会の日本、必然的に認知症の人は増えます。

人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が21%を超えると超高齢社会と言われるのですが、2020年の日本の高齢化率は、28.7%と過去最高を更新、なんと世界でもトップを走っています。ちなみにアメリカは、16.6%となっています。

少子高齢化という言葉もよく耳にしますよね。

日本政府の試算では、2025年、日本国内の認知症高齢者の数は700万人に達し、一方小学生の数は2020年5月時点で約630万1000人となり過去最少。

つまり2025年には、小学生より認知症高齢者の数が上回ると言われています。

700万人という数字は、軽度の認知症の方も含まれた上での数字ではありますが、実際に比較されると「日本の将来は大丈夫なのか・・」といった気持ちになってしまうのも致し方無いように思えます。

認知症は特別な病気ではない

これだけ高齢者が増えているのですから、認知症の方も総じて増えているわけで、認知症は特別な病気ではなく、高齢になるにつれ誰が発症してもおかしくない病気なのです。

うちの父に限って・・・、うちの母に限って・・・、

うちの夫に限って・・・、うちの妻に限って・・・

と、頭から否定するのではなく、

「年相応、当たり前のことだよね」

と、その変化を受け入れていく事が大切です。

とはいえ、今まで頼りにしていた父や夫、優しくしっかりものだった母や妻の変化に直面すると、今までの家族への思い入れもあり、辛く悲しい気持ちにもなるでしょう。

また、その気持ちが強すぎて、ついカッとなり罵声を浴びせたり、叱りつけたり、冷たくあしらったり・・・

 

そんな時は、一呼吸おいて、この言葉を思い出して下さい。

 

「あなたが認知症の家族の今の状況を受け入れることで、本人の症状が大きく変わることがあるのも認知症の特徴」

認知症かも? と思ったら・・・

前述したように家族への思い入れの強さから、認知症を受け入れられず、認知症の疑いのある行動も見て見ぬふりをしてしまうケースもあり、結果、認知症が進行、重症化することで日常生活がさらに困難となることは少なくありません。

認知症を完治させることは現代の医療では困難ですが、認知症の進行を緩やかにしたり、家族の対応や介護サービス等を利用することで認知症になっても楽しく、その人らしく過ごしていく事は可能なのです。

また認知症は生活習慣病との関連も多く、それだけに早期に診察、治療を受けることも大切です。

 

あなたとあなたの家族が笑顔で過ごせる事を願って!

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